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2006年05月10日

セレブの4つの分類と女性誌の話

 本屋で『グーグル 既存のビジネスを破壊する』を読破し、 ふと隣の本を見ると『セレブの現代史』という女性誌ウォッチャー的に 大変興味をそそられる題名が。これ以上立ち読みをするパワーもないので お買い上げ。で、ようやく全部読み終えたのですがこれがなかなか面白い。

 自らがセレブとなったラルフローレン、セレブを使って成功した アルマーニの対比も面白かったのですが、今回は女性誌に絡んでくる 第7章の「女性とティーンズ」を取り上げます。 自分の見解も無駄に盛り込んでみました。それではドゾー。



■セレブとは

 まずはセレブの語源であるセレブリティについて。

これは、くりかえされる、頻繁なという意味からきている。 くりかえし名が呼ばれるから有名なのである。くりかえし名が呼ばれることから、 祝福する、という意味も出てくる。くりかえすことから、脈拍が早い、 ドキドキするという意味にもなる。有名人を見るとみんなわあーっと興奮 するのもそのせいかもしれない。また、速いという意味に注目しなければならない。 つまり、有名になるのも落ちるのも速い、ということなのだ。

 セレブとはセレブリティー(celebrity)の略語で、 第一級の名誉やステータスを与えられている特別な人々の事を指します。 でも、もはやそんなハイソなイメージはセレブという言葉にはありません。

 ではセレブとは何なのか。それが上記の引用です。 「くりかえされる、頻繁な」これがセレブ。中身はさほど 重要ではないのです。名前を連呼されるからセレブ。 媒体などで頻繁に見かけるからセレブ。 現代のセレブとはそういう極めて表面的なものらしい。

 「セレブ=上流社会」という自分と関係のない特別な世界の人たち ではなく、「セレブ=成り上がり」で表面上さえセレブっぽくすれば、 自分もセレブになれるかもしれない。という遠くて身近な存在がセレブです。

 この「自分もセレブになれるかもしれない」というセレブの模倣が、 セレブと女性誌を紐解く重要な発想になります。それを踏まえ次のお話へ。

■セレブの4つの分類

 セレブとは憧れであり、自分もなれるかもしれないという身近な存在でもあります。 どのタイプのセレブに自分はなれる可能性があるのか。 それを知らないといけません。

 『ティーン・ピープル・セレブリィティ・ビューティー・ガイド』 というアメリカのティーンズ誌では、セレブのタイプを4つに分け、 どのセレブをロールモデルにすればいいのかを教えてくれるそうです。

 その4つの分類を順に見ていきましょうか。

・ボーホーガール

割合ナチュラルで、化粧やドレスにもそれほど気を使わず、 社会的な意識があるといった女性で、ドリュ−・バリモアが このタイプだという。

 現在はシエナ・ミラーさんがこのボーホーガールの代表格。 ちなみにイギリスのティーンズ人気セレブランキングでは1位。 米国男性が最もガールフレンドにしたい女性ランキングでは2位。

 日本だと誰だろ?松嶋奈々子さんあたりかな? 割合ナチュラルで社会的意識があるイメージが個人的には あるんだけど、どうだろ?

 ちなみにボーホー(BOHO)とは“ボヘミアン”とニューヨークのエリア名 “SoHo”を掛け合わせたものなのですが、日本にボーホーを提案している 女性誌ってあったっけ?ちょっと思い浮かびません。

・グラムガール

  グラム・ロックのグラムのように、キラキラ輝くのが好きな女性だ。 ビヨンセがこのタイプで、スーパーモデル風である。最もセレブらしい。

 日本だと浜崎あゆみさんや倖田來未さんがこのタイプ。 いわゆるギャル系で大きく括れますが、最もセレブらしいのがこのグループで、 セレブブームの主役を担う系統と言えます。雑誌だと『Scawaii!』、『ViVi』など。

 現在、日本ではこの「グラム」という要素が「グラマラス」、 「セクシー」、「エロカッコイイ」と名を変え大ブームですよね。

 『下流社会』にはギャルは「専業主婦志向が強い」と書いてありましたが、 現在のギャルはどうだろう。従来のギャルは専業主婦という 保守的な考えに反発したいのか、自己のアイデンティティを確立したいからなのか よくわかりませんが、とりあえずそのあたりの理由も手伝って、 ど派手なファッションをしていたのだと思います。

 でも最近のギャルは自己主張というよりは、セレブの模倣という 要素が強くなってきています。そうなってくると、 セレブに近づこうと向上心が生まれ、自己啓発に励むことになります。 結果、高所得者のギャルが徐々にですが増えていくのです。

 例えば、ブログ界だと「ギャル革命」のsifowさんが有名でしょうか。 ブログで有名になり起業をし、現在では自分のブランドを立ち上げたり、 タレント活動をしたりプチセレブ化しています。

 こんな感じでギャルの中にも高所得者層が徐々に形成されていき、 大人系ギャル雑誌の市場ができた。そしてそれは予想以上に需要があり、 現在の大人系ギャル雑誌ブームへと繋がっていったのではないでしょうか。

 コギャル(LAファッション)ブーム→アムラー(有名人の模倣の始まり)現象
 →あゆ政権(セレブという要素が加わる)→LAセレブブーム(大人系ギャル雑誌登場)

 大まかにはこんな感じの流れかなと。

・ロッカーガール

攻撃的でドラマティックな表現を好む女性で、 エイミー・リーがこのタイプである。

 日本だとhitomiさんや椎名林檎さんかな。 お2人とも『sweet』や『spring』などのカジュアル系(おしゃれっ子)雑誌に よく登場しています。カジュアル系の雑誌でも最近ようやく セレブという文字を見るようになりましたが、定着はあまりしないでしょうね。

 なぜかというと、カジュアル系の読者層は「セレブへの憧れ」より 「自分らしさ」にこだわるからです。 彼女たちはファッションの模倣を嫌い他人との差別化を重視します。

 ファッションをめぐる4つの文化圏的 な視点で見ると、カジュアル系は服飾文化圏よりで、 セレブの模倣はオシャレ文化圏。 この2つの文化圏は対立するので、日本ではカジュアル系にセレブは定着しないと思うのですが、 蓋を開けてみないとわからないので今後もまったりチェックしていこうと思います。

・ガーリーガール

  ロマンティックで、ガーリー(女の子らしい)な女性で、 ジェシカ・シンプソンがこのタイプである。

 日本でガーリーなセレブと言えばこの方を置いて他はいないでしょー。 それはずばり!西山茉希さんです!嘘です。ごめんなさい。 エビちゃんこと蛯原友里さんですね。ファッション誌だと『CanCam』、『PINKY』。

 なぜ日本のセレブで現在エビちゃんが一番人気なのか。 それはエビちゃんが自分を投影しやすいからではないでしょうか。

 あゆのようなカリスマ性もいらないし、松嶋奈々子さんのような 天に輝く星というわけでもない。もしかしたら自分もエビちゃんみたいになれるかも。 そんな普通っぽさも人気の理由だと思います。

■おわりに

  セレブスタイルは、異性に受けるお嬢さん服の対極にある

 というのを毎日新聞で以前読んだ記憶があります。 お嬢さん系とはずばり名古屋嬢ファッションでしょう。 わかりやすくいえばエビちゃんOL系。すなわち「モテ」。

 要するに「モテ」と「セレブ」は対立する概念なんですね。 「モテ」の本質は他力本願にあります。モテて早く結婚したいのです。 玉の輿なら最高!という感じであくまで受身。

 一方の「セレブ」の本質は自力本願。セレブには成り上がりのイメージが伴います。 自分ももしかしたらセレブになれるかもしれない。頑張ろう! こういう向上心がセレブスタイルの原動力です。セレブを真似て成りきろうとするのです。 自分がセレブになることを夢見て。

 この「モテ」と「セレブ」。女性誌ウォッチャーとして ネタが入り次第、今後もいろんな角度から考察していきたいと思います。

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ニックネーム dale at 15:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 女性誌ウォッチ
この記事へのコメント
セレブはモテないw

合コンで全身一流ブランドで居るのと同じだね、金のかかる女だと思われてる、つまりは虫除けファッションだねw
Posted by Sir Chrono Frost at 2006年05月13日 23:17
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