
画像は『Begin』の足元特集より
上の画像は革靴の丈にスニーカーを合わせたもの。 同じジーンズでも合わせる靴によって長さが変わるので、 パンツの兼用は厳しいというお話。とは言っても、靴の数だけパンツを揃えるのも大変だ(汗)
<目次>
・「お洒落は足元から」って定説だよね
・ホテルマンは靴を見て客を判断する
・足は第二の心臓
・せっかくのお洒落も靴が汚れていたら台無し
・「お洒落は足元から」はどこからきているのか
・「お洒落は足元から」の本当の意味
■「お洒落は足元から」って定説だよね
「お洒落は我慢」と同じくらいよく耳にするのが 「お洒落は足元から」という言葉。「お洒落は我慢」という 考え方には、ファッションは自然体で取り組むべき、 ファッションは自由であるべき等の反論があるんだけど、 「お洒落は足元から」という考え方にはなぜかみんな首を 縦に振ります。私自身、靴にこだわるのはいいことだと思うし、 お洒落だとも思うけど、そういう価値観に洗脳されているだけ かもしれないと最近思うようになりました。 ファッションの価値観はさまざまなのに、 なぜ「お洒落は足元から」というのは定説なのか。 今回はその「お洒落は足元から」を考えてみようという試みです。
■ホテルマンは靴を見て客を判断する
なんで「お洒落は足元から」なのか、という質問をぶつけると、 こんな答えが返ってくるのが容易に想像がつきます。
「だってホテルマンは靴を見て客を判断するらしいし」
なるほど。でもホテルマンはファッションのプロではありません。 彼らは上流、中流、下流というような客質を靴から判断しているのであって、 ファッションの良し悪しを判断しているのではありません。 客がどの程度のお金を持っているのかというのが重要なのであって、 その人がお洒落(センスがある)か否かというのはさほど重要ではないのです。
そうなると「お洒落は足元から」という根拠にホテルマンの 話を持ってくるのはおかしいのでは。ズレていませんか? 私たちはお洒落に見られたいのであって、 お金持ちにみられたいわけではないでしょう。 この根拠が成り立つには「お洒落=金持ち(セレブ)」というのが 成り立たなければなりません。 確かに突き詰めると「お洒落=金持ち」 は正しい気もしますが、 この考えに反発する人の方が多いと思います。
■足は第二の心臓
次に「お洒落は足元から」という根拠として、 足は第二の心臓と呼ばれるくらい健康面に影響を与えるので いい靴を真っ先に揃えるべきである、というのが考えられます。
なるほど。でもこの説も「お洒落は足元から」の根拠付けには弱いかな。 なぜなら纏足など明らかに体に悪影響を及ぼすのが お洒落として流行った文化や時代もあったので。 それに「お洒落は我慢」というお洒落の為なら健康に害を与える ことになっても仕方がない、というような考えも根強いですよね。 だから「健康=お洒落」というのは一概には言えないのです。
そんなわけで、健康とお洒落は切り離して考えるべきかと。
■せっかくのお洒落も靴が汚れていたら台無し
あと、せっかくのお洒落も靴が汚れていたら決まらないと いうのもありますね。これは別に靴に限った話ではありません。 とあるパーツが著しくおかしければ、全体の調和を乱すことは よくある話。靴でなくとも、アクせ、インナーや鞄が汚れていたり 調和していないと、それだけでコーディネートは台無しでしょう。
この根拠が成り立つのなら「お洒落は鞄から」という格言も あっていいはずです。
■「お洒落は足元から」はどこからきているのか
なら何で「お洒落は足元から」なのか。 私も詳しいことは知りませんが、 たぶんジェントルマン思想が絡んでいるのかなと。
鈍く光った重厚な靴を履き靴の手入れもきちんとするのが紳士 らしいけど、これはヨーロッパ人の靴を大切にする習慣が強く 影響しています。なぜ靴を大切にするのかというと、 靴は体の一部と考えられているからなんですね。日本と違い、 寝る時以外に靴を脱がない習慣もそういう価値観があるからでしょう。 そして靴を磨くのは体を磨くことに等しいそうです。
ここで先ほど挙げた「お洒落は足元から」の3つの根拠を 思い出してください。「ホテルマンは靴を見て客を判断する」 というのは靴を見て紳士(≒ビジネスマン)の力量も測るものだし、 「足は第二の心臓」というのもビジネスマンたるもの 足に負担をかけない靴を選ぶべきとも考えられます(営業は足が疲れる)。 「靴が汚れていたら台無し」というのも靴(体の一部)が 汚れていたらビジネスでの信頼問題に関わってくるという お話でしょう。
そう考えると、世間のいう「お洒落は足元から」という格言は、 元は「紳士(≒ビジネスマン)は足元(靴)から」 という意味合いだったのではないのでしょうか。 「お洒落は足元から」というのはビジネス着でのみ当て はまる身だしなみのお話であって、カジュアルファッション には関係ない気がします。
しかし、オンとオフが混同されるようになり、 日本人は靴に対して無頓着というヨーロッパ人の指摘も手伝って (無頓着というか価値観の違いなんだけど)、 「紳士(≒ビジネスマン)は足元(靴)から」が 「お洒落は足元から」へと意味を拡大させていった。 そんなところでは?
■「お洒落は足元から」の本当の意味
最後に「お洒落は足元から」対する私の考えを 述べて終わろうと思います。
「お洒落は足元から」といわれると、 とりあえずいい靴を買わないといけない気がしますが、 実は靴だけのことを言っているのではなく、 靴下、パンツ丈なども含めた足元のトータルファッションから まずは揃えようというメッセージだと私は考えています。
靴によってパンツの裾合わせが変わってきますし、 そのパンツによって合わせるトップスも変わってきます。 そう考えるとやっぱり「おしゃれは足元から」というのは 理にかなっているんですね。お洒落は「靴から」ではなく、 お洒落はパンツの裾も含めた「足元から」と幅を持たせている のに納得です。
それに足元の段階から細部(靴下・裾)にこだわると、 最後までこだわり抜かずにはいられないでしょう。 靴からこだわった場合、竜頭蛇尾の尾の部分はジャケットとか 髪型とか目立つ箇所なので手は抜けません。
だから「お洒落は足元から」というのは、
お洒落は足元から揃えていくのが理にかなっているが、 "お洒落は足元から"上半身にかけて重要度(手の抜けなさ) が増していく
だと私は考えます。
要は足元の段階(土台の段階)で崩れないよう( 気持ちがめげないよう)十分気合を入れよう。 そして上に行くにつれて目立つので、そのまま油断せず気を 抜かないように。ということなのでしょう。
「お洒落は足元から」ってなんとも深い言葉ですよね。

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まぁ、難しいからこそ重要なのか
問答無用、フルオーダーで良い革靴を作る時は困らないけど
普通の靴を選ぶのがむずかいいなぁ
ドレスシューズなんて殆んどはけないし、チョット高めの靴も汚れるとみすぼらしいんだよね
この格言ひとつにこんなルーツがあるとは。
実に深いものです。
daleさんの見解では、
足元全体のスタイリング→トップスなどといくわけですか。
面白い観点だと思います。
俺にはその考え方が抜けてました(笑)確実に。
私はあまり疑問を持つ事なく、「オシャレは足元から!」と、靴ばかり買ってましたぁ〜(ノД`) 。足のサイズが大きくて、選べる靴が限られている(昔は本当にスニーカーしかなかった)ので、「この服装にはああいう靴が似合うのに・・・なんかチグハグ」と思いつつコーディネートしていることばかりでした。Spring系のお洋服を着たかったのに、ピンキー&ダイアンの靴(神戸ブーム時代のJJ系)しか無くて、ついにはお洋服もコンサバにしてしまいました(笑)。
女性はオシャレは足元からかも?!
そう考えなくても靴って選んだりするのが結構大変なんで、
奥が深いな〜みたいな感覚はあったんですけどこれ読んで一つ方向性が見えてきたような気がしました。
参考になります。
ところで、「足は第二の心臓」というのは心臓から送り出した血液は重力の影響から下から上には流れないので、静脈を通じて血液を送り返すのは足の筋肉が行っているのでそう呼ばれていたような気がしたのですが。
というのは非常に納得です
足元は汚れやすいですから、
汚れやすいところほど、手入れがされているとお洒落だと思えますよね
お洒落はどの部分にも手は抜けないんですね
で、ちょっとツッコミです。
纏足は単にお洒落として流行ったのではないですよね。
女性支配の手段という側面もあったはずです。
お洒落は足元からと言う考えには、靴以外、全てが良くても靴で全く駄目になるという考え方からきたのかなと。
靴は一番下にあり一見目立たないし、誰も見ていないと思われがちだけど、そこに手を抜くと全部台無しになっちゃうよ。
と言う感じなのかなと。
まぁ、最終的には同じところに至りましたけどね。
「お洒落は足元から頭のてっぺんまで、全てのトータルで評価されるものです」
ということになりました。
足元に手を抜いてる人がいますが、足元もお洒落の重要ポイントなので手抜きしないように、ということなんじゃないかと。
お洒落にうるさい人は、必ず足元までチェックしますからね。
靴って服以上に試着しないといけませんし、
やっかいですよね^^;
> masatoさんへ
興味深いお話です。写真は日本だと靴は写らなくても
いいという考えの人が多いですよね。
>shiro さんへ
見解というよりはちょっとした言葉遊びなんですけどね^^
> きょうこさんへ
女性は男性より靴のバリエーションが多いので、
男性以上にお洒落は足元からなのかもしれませんね^^
>へまちさんへ
>「足は第二の心臓」というのは心臓から送り出した血液は重力の影響から下から上には流れないので、静脈を通じて血液を送り返すのは足の筋肉が行っているのでそう呼ばれていたような
その通りです。僕の書き方が悪かったようです^^;
ごめんなさい。
>ghiさんへ
確かにそういう側面もありますが、あくまでお洒落と靴のお話なので
細かいことは省きました。ウェストを骨が変形するくらい
締め付け、細くするのがお洒落というコルセットのお話でもよかった
のですが、足のお話だし纏足を持ってきた、というところです。
一応wikipediaで確認したら、足が小さいのが美しいと考えられたのが
原因と書いてあったので特に問題はないかなと^^;
要は「健康=お洒落」とは限らないという事が言えたらよかったので。
>littleさんへ
本文でも書きましたが、その考えだとお洒落は
鞄から、というのがあってもいいと思うんですよ。
でも、靴は消耗品であるという側面を考えると、
誰も見ていないであろう消耗品に手をかけるあなたってお洒落となるかもしれませんね^^
>hiroさんへ
切り口でしょうか。着眼点というか。
毎日大量のファッションサイトを見ているので、
自然とひらめく事が多いです。だから多くの資料
を読むのが一番大切にしていることかもしれません。
>せきのさんへ
僕の考え方と似ていますね^^
結局は「靴だけ」ではなく「靴にも」気を使えと
いうことなのでしょうね。
daleさんの「お洒落は足元から」を読んで、自分なりの解釈(?)だったらどうなるかなと考えていたら、だいぶ時間が経ってしまいました(苦笑)
「紳士(≒ビジネスマン)は足元(靴)から」という指摘には、目からウロコで納得でした(^-^)
わたしにとっての「お洒落は足元から」というのは、「粗悪な靴は姿勢を崩す元となり、せっかくのトータルコーディネイトが台無しになってしまう。足に合い、服装に合う、きちんとした靴を履いて颯爽と歩きましょう」だと考えています(^-^)
全身トータルで気を配る、というところは同じでしょうか?
姿勢をキーワードで考えると、靴と他の小物との役割の違いが出てくるんじゃないかしら?と感じました。
で、もうすぐ成人式です。成人式ファッションとかってあるんですか??