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2007年04月13日

ネクストブームはトム・ブラウン率いるアメトラか?

 今、メンズファッションでブームとなっているのが、 お兄系とサロン系(サロンボーイ)。お兄系はワイルドでセクシーな イタカジ(イタリアンカジュアル)テイストで、イメージはドルチェ& ガッバーナ。一方のサロン系はフェミニン系やメトロセクシャル系と 言われるだけあり、繊細かつ細身で女性的なエレガンススタイルが特徴。 こちらの火付け役はディオールオム。一見、両者は正反対のスタイルに 見えますが、共に装飾性が強く、ちょっと軟派(テーマがモテ)という点 では同じです。

 この2つのブームがいつまで続くのか気になるところですが、 先日、ディオールオムのデザイナー、エディ・スリマンがついに退任。 ドルチェ&ガッバーナもデザイナーの2人が破局して以来、どうもパッとせず、 ファン離れが起こっているというか、人気が下降してきている気がします。 そういうわけで、なんとなく時代の変わり目かな?と感じているのですが、 そんな中、注目を集めているのがトム・ブラウンなのです。


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これまでメンズファッションをリードしてきたイタリア、英国に変わって、 「アメリカ」が脚光を浴びている。しかもカジュアルではなく、ドレスクロージングの 部門で。その中心人物がデザイナーのトム・ブラウン。今年はなんと老舗のブルックスブラザー ズとの取り組みも始まっている。

これは2001年のデビューからトム・ブラウンに注目してきた『MEN'S CLUB 』からの引用。 なんと5月号では10ページにわたり、トム・ブラウンをはじめとした最新アメリカ ブランドの紹介をしています。トム・ブラウンの登場を皮切りに、ここ数シーズン、 アメトラ(アメリカントラッド)をベースに持つN.Y発のデザイナーが 注目されているのですが、トム・ブラウンは昨年、CFDA(ファッション界のアカデミー 賞)を獲得したり、アメトラの大御所ブルックスブラザーズにゲストデザイナーと して起用(ブランド名はBlack Fleece)されたりと、 現在ノリにのっているので、このタイミングで『MEN'S CLUB』が特集を組んだのでしょう。

 トム・ブラウンを取り上げているのは『MEN'S CLUB』だけではありません。

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今、NYのメンズファッションは、<トム・ブラウン>を中心に回っている と言っても過言ではない。"ラルフローレンチルドレン"と呼ばれる彼の クリエーションは、ファブリック、パターン、ディテールとすべての面において、 アメリカントラッドの新しいスタイルを提案している。

と『POPEYE』5月号もトム・ブラウンを取り上げ、ティモシーハミルトン、バーカー ブラック等のネクスト・トム・ブラウンの紹介までしています。


 このトム・ブラウン効果で流行ると思われるのがアメトラです。 流行は反対から反対へ移るのですが、現在主流の「軟派でモード」の反対は 「硬派でクラシック」です。真面目で正統派のイメージのアメトラは、 まさに「軟派でモード」の対抗馬として打って付け。昨年、プレッピーが流行ったり、 『VANストーリーズ』―石津謙介とアイビーの時代、という新書が出たのは記憶に新しい と思いますが、「軟派でモード」のアンチテーゼとして、徐々にアメリカのファッシ ョンに注目が集まってきているのは確か。

 例えば、『men's FUDGE』5月号では「アメリカ〜永遠の少年〜」というテーマで アメリカのファッション特集が38ページから151ページまで、113ページの分量で組まれています。 ワーク、アウトドア、カントリー等のアメカジが中心なのですが、 アメトラも若干出てきています(トム・ブラウンは出ていないけど)。

 ショップだと、セレクトショップ最大手のユナイテッドアローズの 今期のテーマがアメトラです。

“MAIDEN VOYAGE”(=旅立ち)をテーマに、フレッシュで クールなIVYスタイルを展開します。モノトーンシックな カラーリングのアメリカントラッドを基軸に、マリンや ヨッティング、ワークなどのアイテムを加えた、 BEAUTY&YOUTHならではの新しいアイビースタイルにご期待 ください。

レディスのトレンドがキラキラ、フリフリの「モテ」系から、 大人っぽく上品な「愛され」系になったように、メンズもちょっと軟派な 「モテ」系から、大人っぽく誠実そうな「愛され」系の流れになり、 その代表としてアメトラに人気が集まるかもしれません。 ユナイテッドアローズは女性の好感度が抜群に高いので、 そのきっかけになる可能性は十分考えられます。

 私の中でアメリカ人のデザイナーと言えばトム・フォード。 倒産寸前のグッチを5年で再生させ、ニューヨークタイムスに 「究極の世紀末デザイナー」と言わしめたほどの人物なのですが、 トム・ブラウンも同じく「トム」です。トム・フォード同様、何かやってくれ そうな期待感があります。日本でもアメトラを現代風に復活させ一大ブームを創るのか、 くるぶしを見せるスーツスタイルがアルマーニのように革命を起こすのか。 あるいはその両方を成しえるのか。とりあえず、こちらのトムからもしばらく 目が離せそうにありません。



ニックネーム dale at 19:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 男性誌ウォッチ
この記事へのコメント
僕は個人的にトム・ブラウンをきっかけとして
ラルフローレンが再評価される気がします。
ラルフローレンの服が流行ると言うより、
07S/Sで打ち出したようなラルフのスタイルが
雑誌のプッシュで影響力を強めるんじゃないかと。
日本の若い子はストリート的に解釈するのがとても上手なので、
是非「ストリート風プレッピー」なんてのが見たいんですけどね。
Posted by エンリケ at 2007年04月13日 21:23
う〜ん、とりあえずトムブラウン高い(汗)。
個人的には第2次新アイビールックが来るとは思ってはいないというか、正直イタリアのクラシックに頑張って欲しいんですよね(汗)。トムブラウンを世界が注目していることは事実ですが、ディオールオムのように世界の中心的存在になるかはちょっと微妙かと思います。
ドルガバは本当に残念です。今季のネクタイは好きですけどね(笑)
Posted by 武欄堂 at 2007年04月13日 22:30
ラルフローレンチルドレンなんて造語が出てきてるぐらいですからね(トムはラルフ出身だったけか?)
尖がってる人達はDior HOMEみたいなスタイルには既に食傷気味なんでしょうね。
ティム・ハミルトンやバンドオブアウトサイダース辺りのNYブランドも知名度上がってきてますし。
まあ、ちょっと裏をかくとユーロ高の影響もある気がします(やっぱりどこのショップもこぞってドメブラとNY系ブランドの取り扱いを増やしてますよ)
Posted by コバ at 2007年04月13日 23:56
トムブラウンを筆頭に是非アメトラが盛り上がって欲しいです。
IVY好きとしては最近フィリップブラウンなんかが気になるこのごろ。
Posted by オニ at 2007年04月14日 00:14
面白かったです、アメトラ説。流れからはアメカジ→イタリア(主にミラノオヤジ、笑)→ブリティッシュ→じゃあフランス??と単純に思ってたんですが、
トムブラウンは結構もてはやされてますよね。


最後の段落はこのブログらしい強引さ?で面白かったです。
Posted by 07 at 2007年04月14日 02:34
>エンリケさんへ

オンワードさんがラルフのライセンスから撤退し、ラルフ直轄になるそうなので、再評価されそうですよね^^

>武欄堂さんへ

アメトラは厳しくてもプレッピーの流れにはなるかなと。そう思ってます^^

>コバさんへ

ユーロ高は勘弁して欲しいですよね。靴の値上がりが特にひどいです。

>オニさんへ

フィリップブラウンはメンノンに載っていましたよね。個人的に面白いブランドだな、と思っています。

>07さんへ

強引でネタ満載なのがウリです(笑)

Posted by dale at 2007年04月14日 18:08
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