■女性誌のマッピング

図の説明を簡単にすると、左上がモード文化圏 (流行受容度高め+アート)、左下がオシャレ文化圏 (流行受容度高め+かわいい)、右下が服装文化圏 (流行受容度低め+かわいい)、右上が服飾文化圏 (流行受容度低め+アート)となっています。 だいたい、近くにある雑誌は似たようなテイストに なっていますが、eggとMORE、nonnoとRanzukiのような 例外もあります。
それでは、各女性誌の位置がだいたい掴めたと 思いますので、各系統の説明に入っていきますね。
■ギャル系
「ギャルとは1980年代の日本に登場した、経済 至上主義を原点とし、自己の容姿を武器に都市を跋扈する 非社会性と幼児性をあわせもった蠱惑的な女性」と 山根一眞『ギャルの構造』には小難しく書いてありますが、 要は若くてイケイケなファッションをしている女性が ギャルです。肌が黒いのはLAファッションにルーツが あるから。LAだからサーフ系が中心で、肌が小麦色&肌を 露出する健康的で開放的なファッションというわけです。
しかし。2000年前後からギャルの指向性が大きく2つに 分かれます。ひとつはある程度将来を見据えた価値観を 持つ「普通であること」を外さない肌の白いギャル (通称、白ギャル)。もうひとつはコギャルの末裔 (通称、黒ギャル)です。
白ギャルの方は芸能人やLAセレブを模倣した ファッションが基本で、ある程度の年齢になると、 その多くはお姉系に流れていきます (例えばPopteen→CanCam)。最近はLAセレブ色を 強めた大人のギャル層の雑誌や現役キャバクラ嬢を 起用した姫系の雑誌、小悪魔agehaが登場したり、 白ギャルから派生した雑誌が年代を超えて細分化 してきているようです。
一方の黒ギャルはというと、年々人口が減少してきて います。それでもヤマンバが一世を風靡しましたよね。 そのヤマンバは今ではアフリカンバ、セレンバ、 カランバ、マリンバ、とまるで何かの呪文のように 細分化され、生き残っているようですよ。
【ポイント】ギャルと1括りにするのは難しい昨今
■お姉系(赤文字系)
本来は109のお姉さん路線のブランドを お姉系と言いますが、その意味が拡大解釈され、 「ギャル系のファッションを卒業した大人っぽい (お姉さんっぽい)ファッション」というのが 一般的なお姉系の認識です。
大人っぽくはなったものの、まだまだ「かわいい」 「キラキラ」からは卒業できないのか、ギャルの名残も 多く見られます。代表的な雑誌は赤文字系雑誌 (CanCam、JJ、ViVi等)で、「かわいいお嬢様風 ファッション」というのがお姉系の定番です。 またギャル卒業組みだけではなく、大学デビュー組も この層に多いのが特徴。
【ポイント】男ウケは抜群で小悪魔率も高め
■アラサー(大人のギャル系)
Ranzukiの「何歳までがギャル?」というアンケート で、19歳のギャルは20.9歳(平均)、20歳のギャルは 26.8歳(平均)と回答していたのですが、20歳が1つの 節目になっている模様。20歳までにギャルからお姉系に クラスチェンジできた人は問題ありませんが、 そうでない人は受け皿となるファッション誌がなくなり 困ることに。その層に向けて、2005年前後、次々と創刊 されたのが、この大人のギャル層、通称アラサー なのです。
アラサーとはアラウンドサーティー (30歳前後)の略で、コギャル世代を指す言葉。 彼女たちは流行に敏感で、コギャル時代からの爆発的な 情報発信力も健在。ELLE JAPONやGINZAなどを併読する 人も多く、ギャルテイストにモードが加わった スタイリングが特徴です。中でもLAセレブ的な ファッションが多いかな。アラサー、大人の ギャルでいまいちピンとこない人は押切もえさん を思い浮かべるといいでしょう。彼女は元eggの 読者モデルでコギャル世代の代表です。
【ポイント】グラマラスでゴージャスになったギャル
■OL系(私が便宜上命名)
ギャルマインドを完全に卒業し、大人の コンサバ系ファッションに身を包むようになった のがOL系。お姉系はコンサバ系と言われることが 多いのですが、OL系こそコンサバという言葉が ふさわしいと思います。お姉系はトレンド偏重で ミーハーですからね。その点、OL系はOLだけあって 保守的なファッションですし、スタイリングも 定番アイテムが中心なので。
なお、図では1つにまとめましたが、OL系といっても、 細かい棲み分けがあります。図では右がお嫁系OL、 真ん中・左がキャリア系OLという感じでおおざっぱに 配置しています。
【ポイント】基本的にはコンサバ
■モード系
基本的に業界人が読む雑誌群。ロールモデルとして 愛読するのではなく、情報、アートとして読むのが大半。 業界人でなければ相当なファッションアディクトです。 ここまでモードに傾倒していると、もはや男性に合 わせるという気はサラサラなく、ほぼ自己満足のために ファッションに散財(年間で100万単位)していると 言っても過言ではありません。こだわりが強い分、 自尊心も強いので、彼女たちの服装にケチをつけるのは 止めておいたほうがいいでしょう。もし、彼女たちと ファッションで対等に渡り合うつもりなら、最低でも スーパーモデル、デザイナー、ブランドについて、 彼女たちと同等の知識が必要です。なお、 ファッション好きの男性(クラシック好き) とは価値観が対立するので注意。
【ポイント】触らぬファッションヴィクティムに祟りなし
■ハイエンド系(私が便宜上命名)
多くのファッション好きが最終的に行き着くのが このハイエンド系。ファッション誌を読み漁り、 ファッションを研究し尽くしたからなのか、 とてもハイセンスな人が多い気がします。雑誌に 登場するのはハイブランドばかりですが、 そのハイブランドを1点だけ取り入れたり、 似たような服を探してきたり、と上手く 自分の身の丈に合った取り入れ方をしています。
具体的には、Zipper→装苑、OL系→Ginza、 spring→InRed、モード系→SPURというのがよく あるパターン。
【ポイント】上昇志向が強く通好み
■ストリート系(原宿系)
今のストリートはゆるカジ(脱力系カジュアル)が中心。 ゆったりとしたカジュアルスタイルが特徴で、 美容師やファッションの専門学生に多いスタイルです。 具体的には、重ね着(レイヤード)が基本で、 たっぷりとしたドレープのトップスやスカートの下に ジーンズやパンツをはくスタイル(通称、はにわ)を よく見かけます。
図では「ストリート系」と1つに括りましたが、図の上の 方と下の方ではテイストが大きく異なります。有名人で 言うと、上の方が土屋アンナさん、下の方がaikoさんで しょうか。要は上の方ほど個性的(奇抜・アート)で、 下にいけばいくほどカッコカワイイという感じ。 外人さんが日本のファッションスナップでよく取り上げる のは上の方です。特にゴスロリ系と言われる、KERAが 人気で、原宿系ファッションの代表としてよく紹介 されています。
【ポイント】クリエイティブな個性派
■ガーリー系(私が便宜上命名)
ファッションの傾向はカジュアルですが、 ちょっと女の子らしい清潔感のあるテイストを好むのが 共通点。全体的にファッション熱が低めなので、 同性に地味と叩かれることがしばしば。 それでも人口が多い層で、男性ウケはまずまずです。 それもそのはず、この層は基本的には専業主婦志向 が強く、家庭的で堅実派の女性が多いからなんですね。
男性は地味だからといって侮ってはいけません。 このガーリー系界隈(MORE・with含)の雑誌は恋愛特集が とにかく多いのが特徴。ひそかに恋愛偏差値が 高め(経験も豊富)の女性が多いのです。 例えば、「SEX時の演技(イッタフリ)」についてRay、 ViVi、nonnoのアンケート結果を比べると、 Ray56%、ViVi53%、nonnoが70%とnonnoがダントツで 高い数値を出しています。ViVi、Rayの属するお姉系は 小悪魔率が一番高いのですが、そのお姉系より策士が 多いのがnonno、すなわちガーリー系界隈なのです。 地味目ゲット!とか思っていても、それは掌で転が されているだけかもしれませんよ!
【ポイント】オシャレより男心の掌握に長けている傾向あり
以上、長くなりましたがこれで解説は終了です。
恋人にするなら「今時の人(服装)がいい」 という女性の意見をよく雑誌で見かけます。 「今時のファッション=今時の価値観や趣向を持っている」 と見た目から判断しているわけです。これは逆に言えば、 特定のクラスター(ファッション・ファッション誌)に 属することによって、自分をどう見せたいか、 またはどのように見られたいか、ということを、 女性は多かれ少なかれ意識しているということです。
気になる女性の愛読誌がわかればクラスターが わかります。クラスターがわかれば価値観と趣向も 見えてきます。そうなると、傾向と対策もたてやすいの ではないでしょうか。例えば、女性誌に出てくる 男性のファッションはその雑誌読者の理想である場合が 多いのですが、狙っている女性の愛読誌がわかったら、 その雑誌と同じクラスターの雑誌を読んで、 ファッションの研究ができますよね。その雑誌に 載っているグルメ情報なんかも役に立つはずです。
そういうわけで、男性が大まかに女性誌の クラスタリングを知っておいても損はないと思いますよ。 何かで使えることがきっとあるはず。

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自分ではもっとバラけてると思ってました。
Anecanがアラサーに分類されているのは驚き。
前に目を通した時はOL系だと感じたので。
今度立ち読みしてみます。
ちなみに私の中でアラサー代表は森本容子さんです。
アラサー代表は森本容子さんだと思いますが、男性はしらないと思うのでもえちゃんをもってきました。
AneCanはアラサーとOL系の中間だと僕は思っています。
私はやっぱりガーリースタイルの子が好きですねw
今回は特にベスト盤ということで、
いつも以上に感心しました。
と言うか、ほぼ感動に近いですよ、これは(笑)
僕の周りにはモード系の人はいないので、
一度じっくりモード系の人と
お互いのファッション観について
語り合ってみたい気もしますが、
きっとぼろくそに言われるんでしょうね・・・
僕自身はspur,vogue,figaroと非モテ・モード寄りの雑誌しか読んでいません。
どうもCanCam,JJのテンション高めの内容と提案についていけないようです(笑)
後は海外からl'offielらへんを取り寄せてるくらいでしょうか。時々姉の雑誌を盗み見もしますがw
【ポイント】触らぬファッションヴィクティムに祟りなし
【ポイント】上昇志向が強く通好み
には同意です。ヴィクティムのファッション魂に火をつけると止まらないのは男も女もありませんねw
ガーリー系の分析にうなずきました!
確かに恋愛特集多いですね、ガーリーがモテ最強ですかね。
ガーリー系の分析には座布団一枚(笑)見た目に騙されて痛い思いをした人も多いはず。(私もその一人)同姓からはやや嫌われる反面、うらやましいとも思われてそうです。
私自身はハイセンスとはいえませんがコピーに癖がなく飽きずに楽しめる記事が多いので、色々寄り道しても結局はここに戻ってくるといった感じです。
ところでdaleさん的には今はなきオリーブやmcシスターはどこに分類されるのでしょうか?
私としては「元祖ガーリー!」なのですが、モテ要素は全くといっていいほどありませんよね。
いつもながら的確な分析ですね〜
これを見ると
混沌とした女性ファッションの分布が
一目瞭然ですわ。
daleさんのおかげでわかりやすくなって助かります。
知人が口説こうとしてる女性を分析やアドバイスで説明するときにすごく役に立ちますw
storyは主婦層ですね。アラウンドフォーティといいますか。
>エンリケさんへ
これ書くのに一週間以上かかってますからね(笑)
モード系の女性にはフルボッコされました。僕は^^;
>ふふふさんへ
男性誌は来年にでも。
>あーくさんへ
僕は逆にテンション高い女性誌ばかり読みます。モード誌は男性のモード誌でお腹いっぱいです^^;
>ららさんへ
あまりこういう言い方はよくないですが、モテというより媚NO1という感じでしょうか^^;
>tadさんへ
女性誌にはこういうアンケートネタがいっぱいありますので、読んでみてください。
>TABITOさんへ
あの層は経験豊富ですからね^^;
>こりんさんへ
オリーブとかは難しいですね。う〜ん。SEDA界隈に僕なら位置づけますかね。
>みそかすさんへ
その通りだと思います。
>スネークさん、Uprooterさん、LLAさんへ
このブログの存在意義といいますか、アイデンティティなので、頑張りました(笑)
>HSDさんへ
実はクラスタリングされているんですよね。そういう視点で女性と接してみると面白いですよ。
>Sir Chrono frostさんへ
このクラスタリングは女性へのアプローチで最も役に立つと自負していますので、是非、ご活用ください(笑)
私は年齢的にAround30以外にover30、Mrs、Around40辺りまで扱ったのですが結構女性は人生の岐路に応じて転換していくように思いました。
的確な分析ですね。これをみると自分がどの雑誌を読めばいいのかよくわかりますね。
24歳になった私は、もはやファッション雑誌は読まずに映画からファッションを取り入れています。
卒論で「キャリア対モテ志向」という題で女性雑誌対決をやりたいと思ってるんです!
すごく参考になりました。
確かにノンノやミーナはしたたかですよね〜w
「普通だけど普通が一番かわいい」っていうのを実践してますよね。
あの雑誌はキャバ嬢がモデルだけれど、モテとは程遠く、
髪も盛り盛りでメイクも真っ黒、服装もロリータがあったりディアマンテがあったりして、
普通の人が見たら引いてしまうか、笑いものになるかのどちらかです。
決して好意をもたれるようなものではないです。
ピンキーやリズリサくらいの姫系はモテかもしれませんが、
この本に載っているようなディアマンテやロリータみたいな姫系はモテとは違います。
みんな自己満足でやっているのです。
ここにまんま転載されてますよ。
勉強になりました。
言葉に出来ない事を言葉にされたみたいで、
読んで非常にスッキリしました!
この分析によるとWoofin'girlなどのB系は、
モテ+ギャル+アラサーの卵になるのでしょうか
すごく参考になります♪
ありがとうございました☆
自分はモード系メインで、DC系には詳しいのですが
最近のギャル系やストリート系ブランドには疎いです。
企業ブランドは入れ替わりが激しいですが
各ジャンルの代表的なブランドなどをいくつか上げて頂けると
さらに参考になるので、お時間があるときにでも宜しくお願いします。
アリガトウございます。
これが世界中で起こっている悲劇、搾取、紛争の元なんですね。
これからも良質な情報を期待しています。
早速ブックマークしましたので、また来ます。
ありがとうございました。
私的に媚び系はCancam、JJ系だと思っていたので。だっていかにもモテそうじゃないですか?あのあまりにも女の子女の子した、ぶりっこな感じが苦手です…。
non.noとかminaの飾らないカジュアルな感じが好きだったんですけど…世間の目は違うんですね。というかガーリー系がお姉系やギャル系よりもモテよりに分類されていることが既に意外でした。
あぁいう風に分けられているんですね!!
ところで…
nadesicoは何系に入るんですか?
雑誌経験のあるモデルさんだと、やはりポーズにもクセがついていたりして苦労することもあるのですが。この分類と当てはめると、うまく活用できそうです。
ありがとうございます。
ガーリー系への分析には座布団一枚です。
またBAILAはモード系なのでしょうか?
あまりコンサバっという感じはしないのですが☆
はとっても勉強になりました!
最近『REINA』っていう雑誌を買っているのですが・・・どこの分類にはいるのでしょうか?
ハイエンド系??・・・
特にモード系の「自己満足のために散財」やストリート系の「はにわ」、ガーリー系への分析眼などの目線や文体に組合員がプンプンします。
特にモード系の「自己満足のために散財」やストリート系の「はにわ」、ガーリー系への分析眼などの目線や文体に組合員がプンプンします。
特にモード系の「自己満足のために散財」やストリート系の「はにわ」、ガーリー系への分析眼などの目線や文体に組合員臭がプンプンします。