「あれはね、食住は獣もなすが、衣を享受することは人間のみに
与えられた尊厳である。しかして、衣こそが食住の先となる。
平たく言えば、あらゆる生物において、食は命の糧であり、
住は平安を得る場所である。人間は当然として、あらゆる動物も
また餌を食べ、平安を得るために巣作りをし、子を産む。
ただ、人間のみが、自身の意思で衣服を身にまとう。それが
人間の尊厳をあらわすため、形態こそ違え、他の動物もする
行為より上に位置するといった意味になる」
『
アイビーは、永遠に眠らない―石津謙介の知られざる功績
』を読んで、一番印象に残ったのがこれ。目から鱗。
故・石津謙介氏(以下、石津謙介氏)は
「ファッションとは『衣食住すべてを含む世の中の時流』
という意味が第一定義であるべきだ」と『
男たちへの遺言 ダンディズムの方法60
』で
述べている通り、衣食住、すなわち、服だけではなく、
ライフスタイル全般にこだわっていたようです。
「衣食住」という言葉の並び順にも疑問を抱き、いろいろ
調べたり、友人に聞いた結果、教えてもらったのが、上記の説明。
ちなみに、その友人というのが、本書『
アイビーは、永遠に眠らない
』の著者だったりするの
ですが、なんという、自作自演なのでしょうか(笑)
『
アイビーは、永遠に眠らない
』について、もう少し触れておくと、本書は
『
VANストーリーズ―石津謙介とアイビーの時代 (集英社新書)
』と違い、石津謙介氏の伝記と言う形式ではなく、
「石津謙介の知られざる功績」という副題の通り、
TPOという言葉の発案者、日本にアイビーを持ち込んだ
功労者、VANの創業者、というようなよくある話だけでは
なく、イッセイミヤケとの関係、ファッション誌に
与えた影響、小泉元総理も石津チルドレンだった!
(これは強引だったけど)、ユニクロはVANが存在しな
ければこの世に存在することはなかった(な、なんだってー!)、
という話題まで、石津謙介氏が日本のファッションに
与えた影響をいろんな角度から考察した本です。
著者は『ホットドッグプレス』の創刊者で、雑誌の編集で
活躍しただけあり、薀蓄も豊富ですし、流行を肌で感じて
きただけあって、視点も鋭いです。特にボタンダウンの
薀蓄(VANが模倣したボタンダウンシャツのブランドを
特定)と男性ファッション誌が確立された当時の
話が面白かったですね。石津謙介氏にあまり興味が
なくても楽しめる一冊だと思います。石津謙介氏の
人生に興味がある方は、伝記である『
VANストーリーズ
』の方をオススメ
します。
気がしますけど、、、。獣も料理しないですし、巣はあれど建築はしないですね。
このテーマ、自分のブログでそのうち書きたいなぁ〜と思ってたテーマです。
なんで日本人は洋服やブランドにそんなにお金をかけるのか? これは一言に、経済合理性上の選択なのではと思います。
家賃にあと3万プラスして得られる効用と洋服やブランドを3万円分買って得られる効用を比較すると
後者に軍配が上がるんじゃないかな? だって日本人、ほとんど家で生活しないじゃないですか、、、
ただ寝るだけだったり、
外出するでしょ。家狭いし、日本土地ないし、、、。
いつも持ち歩けるヴィトンのバッグの方がずっと
役に立つでしょう。
アメリカやオーストラリアのように土地が広い所はまた違うんでしょうね。中国の土地が高いところは
ブランドが日本みたいに売れるでしょうね。多分。
住む、食うは動物もしますが、着る、しかも、それを楽しむ、というのは人間だけではないでしょうか?料理を作る、建築物を作る、それにあたるのは服を作るになるので、〜を作るというのは別問題ということで。って屁理屈ですけど(汗)
>経済合理性
実は土地が広いアメリカも中国も日本と同等、いや、それ以上にブランドが好きと言われています。
アメリカ、中国、日本。共通するのは文化(洋服文化)の浅さです。西洋への憧れ、コンプレックス、
といった類ではないか、と僕はおもっています。
衣食住はfood, clothing and shelterで「食」
が最初に登場します。
偉そうなコメント有難うございます。
こんな人がこの世に存在するとは、
食べるのが先だろう。
神は無駄なものを作らなかったとの事ですが・・
神って何でしょうか??