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2005年09月20日

女性ファッションの系統の歴史を探る

 「"ファッション誌に見る、女らしさの変遷"というのを読んだのですが、 daleさんは女らしさについてどう考えますか」 という質問がきたので、 今回は、女性ファッションの歴史を振り返り、 女らしさって何?ということもついでに触れていけるといいなと思います。 ファッションの歴史を詳細に書くと大変で、 流れもわからなくなるので、 私の気になるところだけをピックアップしていき、 ファッションの系統の流れを考察していきたいと思います。 一応、系統はギャル系、ガーリッシュ系、お洒落っ子系 と私は大雑把に分類しています。 詳しくは「女性ファッション誌の分類」を読んでくださいね。 それではドゾー。




■1960年代 カウンターカルチャー

 60年代のファッションは、 若者達によるカウンターカルチャーの時代でした。 カウンターカルチャーとは、主流の(体制的な)生き方に対抗する 価値観や様式をもった文化のことです。 ファッションというのは、この若者のカウンターカルチャーによって、 生み出されている物が多いのです。 70年代のパンクブームがその代表と言ったところでしょうか。 ジーンズなんかもカウンターカルチャーのシンボルみたいなアイテムです。 さて、60年代の若い女性は何に対抗したのか。 それはおそらく孔子の思想(儒教)でしょうね。 箱入り娘を想像すればわかりやすいと思います。 肌を出さない、おっとり、おとなしい、控えめ、 そんな良妻賢母みたいなイメージでしょうか。 若者はその女性像を崩そうとするわけですね。 女性たちのスカート丈はどんどん短くなり、ノースリーブを着たり 髪も短くしたり活発にふるまったりして新しい女性像を作ろうとします。 それと同時にどんどん性がオープンになっていきます。 そして60年代後半のツィッギーによるミニスカートの大ブームで、 この新しい女性像が徐々に形成されていくわけです。 もしかしたら、この時に、 肌を出すのは女性らしい格好でカワイイ というイメージが確立されたのかもしれませんね。 で、70年代に突入です。


■1970年代 影響力の強い女性誌の創刊

 60年代の流れを引き継ぎながら、 ananとnonnoが創刊され、アンノン族として大旋風を巻き起こします。 ここにガーリッシュ系が誕生します。 アンノン族のキャッチフレーズはディスカバードジャパン。 日本各地をアクティブに練り歩きます。 で、この時代にJJも創刊されます。 アンアンの特集の神戸嬢のファッションというのをパクったものです。 今でも神戸嬢のファッションはJJの核となるテーマですよね。 ちなみにJJは「女性自身」の頭文字です。 この頃のJJはギャルとは程遠く、 ブランド好きな良家のお嬢様みたいな格好でした。 このファッションをニュートラというわけです。 で80年代へ。


■1980年代 アクティブさが加速する

 この時代はバブルの時代です。 とにかくみんなアクティブでした。いろんな意味で。 まずは竹の子族について触れておかなければならないでしょう。 とにかく奇抜で独特のストリートファッションだったので、 ディスコを追い出され、原宿に流れてきて踊っていたわけです。 ここにモテ(他人の目)をあまり考慮せず、 独特な装飾性を重視するお洒落っ子系が誕生するわけです。 今のお洒落っ子系と竹の子族とは全然ファッションが違いますが、 本質は似たようなものですし、 原宿の活性化に竹の子族が一役買ったのは間違いないでしょう。 ちなみに今でいうところのユルカジ(エスニック系)なんかも、 この頃から登場しています。

 一方、普通のガーリッシュ系等はどうなっていくかというと、 ディスコで踊っているわけです。 いわゆるボディコンという格好をして。 ボディコンは体のラインを強調した、 限りなく肌を露出したファッションですよね。 こちらは他人の目を意識しまくりです。

 とにかくこの時代は、 みんなあちこちでアクティブに踊っていたと(笑) そんで90年代に突入です。


■1990年代 バブル崩壊 元気なコギャル

 バブルが崩壊して日本に元気がなくなってしまいました。 こんな時に元気なのは若者くらいです。 で、元気一杯に暴れてくれたのがコギャルです。 時代の最先端を行く、ギャル系の誕生です。 LAカジュアル好みの女の子たちのファションが、 女性高生の間で大ブレーク。肌が小麦色(まさにLA)とか、 ミニスカ等の肌を露出したファッションとかね。 だからギャル系の基本はLAファッションなんです。 ここは頭に入れておいてくださいね。 で、バブルが崩壊しても、バブルの頃から続く 日本人のブランド好きは止まりません。 ブランドブームから、「シャネラー」とかそんな言葉も登場します。 そんなブランド好きファッションは芸能人に飛び火し、 JJ読者等は芸能人のファッションの真似をし始めます。 もちろんコギャル達も芸能人の真似をします。 カリスマ安室奈美恵さんの。 アムラーとして一世を風靡しましたよね。 ここでJJのお嬢様系とギャル系が、 芸能人の真似という点で歩み寄っている点に注目です。

 一方、芸能人とかにあまリ興味のない普通な人達、 すなわちガーリッシュ系はどこにいったのでしょうか。 彼女たちはニュートラの流れをくみ、 ボディコンから一転。割と地味な格好になりました。 それでも女らしさは求めます。 どうやって表現したかと言うと、フリルやリボンのワンピとかです。 なんというか可愛らしさや可憐さで女らしさを出そうとしたのでしょう。 これはまさに今のCanCamのエビちゃん系(かわいい系) を彷彿とさせる格好です。 それがもう少しカジュアルよりになったのが、 今のnonnoのラブリーベーシックという感じでしょうか。 こういうかわいい系の人達のファッションを「プリコン」といいます。 プリィティコンサバティブの略です。 「プリ」はキャンキャンお得意のフレーズですよね。

 お洒落っ子系はどうなったのって? おっと。危ない危ない。忘れるところでした。 90年代は実はストリートファションが花開いた年代でもあります。 アメカジを中心にヒップホップ系、グランジ、スポカジ、 スケーターとか、渋谷を中心として多様化していきます。 いわゆる「渋カジ」というやつがその始まりですね。 竹の子族は渋カジに吸収され、ストリートファッションとして 多様化していきます。 で、やっとこさ2000年代に突入と。


■2000年代〜最近まで

 浜崎あゆみというギャル系のカリスマの時代に突入します。 アムラーからあゆの真似にシフトしてくるわけです。 あゆはブランド好きですよね? 同じようにブランド好きなJJ読者もあゆのカリスマ性に魅かれ、 あゆの真似をするようになっていくわけです。 JJ読者もあゆを真似し、ギャルもあゆの真似をする。 ここにJJとギャル系が融合します。 いわゆるお姉系(お姉ギャル)というやつです。 そしてあゆの人気がなくなってくると、 あゆの真似を次第に止めるようになってきます。 次は誰の真似をするのでしょうか? ギャルはLAのファッションが基本なんです。 それにあゆに影響されたブランド好きという要素が加わります。 すると、必然的にLAのブランド好きな芸能人(セレブ) の真似が始まるわけです。 すなわち、セレブファッションというやつです。 現在セレブブームですよね。

 このセレブブームが終わるのは、 日本に新たなカリスマが生まれた時だと私は思うのですが、 いったんワールドワイドの視野を身につけた 時代の最先端をいくギャルが、 日本に戻ってくる日は遠いような気がします。 ファッションの最先端はヨーロッパです。 次はファッションの最先端のヨーロッパセレブの真似が、 中心になるのでは?と私は予想しています。


 ガーリッシュ系はというと、 プリコンの流れが今でも続いていますよね。 しかしバブルの影響でボディコンみたいに過剰に肌は露出しませんが、 時代と共に徐々に解放された性と共に、欲望も出すようなっていきます。 女性は控えめで欲を抑えなくてはならない(良妻賢母) という女性像を崩したい、不景気の煽りを受けたくない。 極端に言うと、セレブみたいに私もお金持ちになりたいという欲望が、 前面に押し出されていますよね。 実際、男の私が女性誌を読むと、 欲望が露骨に出ているなぁ〜と感じる事が多々あります。

 この欲望を実現するために、 能力の高い女性たちは男性と同じ土俵に立ち、 がんがん能力を生かし稼いでいきます。 でも、能力の高い女性以外にはまだまだ厳しいのが現状です。 そうなると金持ちになるには玉の輿しかありません。 不況による就職難も手伝って、ますますモテの必要性が出てきます。 こうしてモテ競争が激化していくわけです。 これが今のモテブームだと私は思います。 このモテブームに変化が現われるのは、 やっぱり景気次第でしょうね。


 お洒落っ子系は90年代のストリートファッションが 今でも続いています。 お洒落っ子は90年代後半に起こった裏原ブームの時が 最盛期でしょうか。 最近ちょっと元気がありません。 最盛期に比べると、お洒落っ子系以外に かなりの人が流れていった気がします。 それでもかなりのお洒落っ子が、まだまだいますけどね。 そして音楽の趣向の多様化とともに、 お洒落っ子のファッションも多様化してきています。

 他に特筆しておく点は、 ストリートの一派として10代・原宿を中心に、 ゴスロリ人気が出てきた事です。 ヴィジュアル系ブームは衰退しつつあるんですが、 その流れを受けるゴスロリファッションの人気は止まりません。 NANA人気も手伝い、 しばらくは勢力を拡大し続けるでしょうね。 彼女たちは、みんな横並びの日本人の没個性ファッションに 対抗しようとしているのか、とても自己主張が強い 個性的なファッションです。 どこまで勢力を伸ばすのか今後も注目です。


以上。 女性ファッションの系統の歴史をざっと見てきました。 本当はもっと細かくたくさん書くべきところもありますが、 私が勝手に情報を取捨し、流れをまとめてみました。 女性らしさについても若干触れています。 もちろん異論がある人もいるでしょう。 この考察が必ずしも正しいというわけではありません。 あくまで私の1考察ということです。 それでも大筋は外していないと思いますよ。 それでは今回はこのへんで。 ではでは。



ニックネーム dale at 22:05| Comment(7) | TrackBack(2) | 女性誌ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ツボを抑えた年表作成お疲れ様です。
「そうだそうだ」と思いながら読んでしまいました。
こういうのに興味持ってくれる人が増えると嬉しいですね。
Posted by UG at 2005年09月21日 00:53
全然通りすがりじゃないですね。
通い詰めですね;(反省)

ギャル系が今後ヨーロッパに行くという予想に、
なるほど〜と思いました。

あと私は若作り?なんですけど、
今の小中学生はスタイルがいいから、
数年後は、その子達に合わせたパターンで服が作られて若作り強制追放です。
限りなくお金があったらマルキューなんて滅多に行かず、年相応のもの着ますけど。


それと、私なんかのコメントにまでレスして頂いてありがとうございます。
JJが妄想兼こじつけというのは、
書き忘れたけど恋愛経験特集についてです。
ファッション等のモテ特集は、私も好きですよ。
というよりJJ女、大好きです(笑)。
でも、徳澤直子かわいいですよね〜。





Posted by 通りすがりの者 at 2005年09月21日 01:30
おはようございます!雑誌を買うのに必死なサラリーマンはdaleさんだったんですか!?(爆)
だとしたら、あれはないでしょう〜!!(笑)ほんと!さてさて、話はかわりますが、質問に対しての早速の分析・ご回答本当にありがとうございます♪普段ここまで年代ごとに詳しく考えたことがあまりなかったのでとても勉強になりました。時代によりさまざまな女性像が描かれてきた歴史を考えつつ、ファッションでの流行は変化しても変わらぬ自分を創り上げ、ファッションを通して表
現する大切さみたいなものを感じます。今後のヨーロッパへシフトしつつあるという傾向、本当に共感できました。秋冬という季節に加え、セレブブームが去るまで、各雑誌がどうゆうスポットでヨーロッパをとらえられるか非常に興味津々です^^個人的には今回のFIGARO JAPONのローマ・ミラノ特集等はかなり気になるところです☆それと同時に、次回にどうゆう形でギャルブームが到来するのかも非常に楽しみです。自分は間違ってもギャル路線に走るつもりはないですが・・(笑)
一種のパフォーマンスとしてかなり楽しみです^^また、色々教えて下さいね☆ありがとうございました☆
Posted by ウメ at 2005年09月21日 10:04
これを読んで最初に思ったのは、
長いのにすらすら読める!素晴らしい!
IQサプリも真っ青な位、スッキリしてますね〜
最初の方で、文章力を向上させるためにブログを始めたってありましたけど、
上がってるでしょうね。
少なくとも読み手に対してかなり配慮してるのは、間違いないな〜

さて、本文で関心をひいたのは、カリスマがアムあゆから、
セレブへと移行してるという考察について。
アムあゆは、ディーバであり背景に音楽があります。
一方で、セレブ、私的にはハリウッドスター、の背景には映画があります。
やや短絡的ですが、これを踏まえると妙齢の女の子の主要な娯楽メディアが、
音楽から映画へと移行しているのかな?と思います。
次のカリスマ的存在が現れるとすれば、映画界の新星もしくは、
新たに台頭するメディアの寵児となるのかも。
個人的にヨーロッパはないだろうなー(バッサリ)

蛇足ですが、daleさんからコメントに対する返答の中で、謝礼の言葉がありましたが、GOODですねー。サービス業とかやってないと、あのセリフは出ないですよ。
Posted by ガケップ at 2005年09月21日 17:52
>UGさんへ

UGさんのようなファッション通の方から
賛同されて嬉しいです^^
こういう事を勉強してみると、
案外楽しいですよね^^
でもきっとほとんどの人が、
興味を持たないだろうなぁ〜。
今回の記事で一人でも興味を持った人が
増えれば私は嬉しいです。

>通りすがりの者さんへ

今の若い子達細いですよね〜。
20代の方も細いですが、
より細い感じを受けます。

JJは恋愛経験特集でしたか^^;
あれは読みましたが、ツッコミどころ
満載なので今度記事にしてつっ込もうと
思っています(笑)ヒルズ族も笑いました。

通りすがりと言わず、
またいらしてくださいね^^

>ウメさんへ

今度から女性誌コーナーに行く時は、
汗がひいてからにします(笑)
記事では明示しませんでしたが、
個人的には、歴史を見ると、
日本の女性らしさとは、
アンチ孔子、ルック西欧
という感じがしました。
FIGARO JAPONのローマ・ミラノ特集
面白そうですね^^僕も読まないとな。

>ガケップさんへ

僕なんかを褒めていただき、
ありがとうございます^^
なるほど。
娯楽メディアの変化ですか。
僕は映画の事はあまりよくわからないの
ですが、
ファションのトレンドの歴史を見ていくと、
トレンドはヨーロッパとアメリカが交互に
来ているんですよね。
現在アメリカなので、次はヨーロッパかな?
と思っています^^
実際はどうなるかわかりませんけどね。
アパレル業界を初め、
現在中国のマーケットが注目を浴びています。
もしかしたら予想以上に中国が大躍進し、
そこからカリスマが現われたり、
時代の最先端が中国になったりして、
ギャルが中国に走ったりするかもしれませんよ。
こればかりは蓋を開けないと、
なんとも言えませんよね^^
どうなるのか楽しみです。
Posted by dale at 2005年09月21日 23:57
気になる記事を見つけたのでコメントを。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050927-00000047-kyodo-ent

うーん、中国がくるのかなぁ。
個人的に中国は、著作権無視の、フェイク天国だというイメージがあるなど、
色々な意味で自己中すぎるところがあり、あまり好きじゃないんだよなぁ。
Posted by ガケップ at 2005年09月28日 03:38
>ガケップさんへ

確かに中国はなんでもありのような
気もしますよね^^;
でもそういうなんでもありなアグレッシブさも
やがては丸くなっていき、
お上品になっていくかもしれませんよ^^
でもそれ以上にハリウッドが盛り返す
可能性の方が大きいのかな?
どうなんでしょうね。
Posted by dale at 2005年09月28日 22:16
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