![]() | ファッション:ブランド・ビジネス (カルチャー・スタディーズ) 山室 一幸 朝日出版社 2002-02 売り上げランキング : 95119 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
昔の本も取り上げて欲しい、という意見があったので、 ちょくちょく過去の本の紹介もしています。今回取り上げるのは 『ファッション:ブランド・ビジネス (カルチャー・スタディーズ)
本書は『ファッション:ブランド・ビジネス』という 何だか難しそうな題名ですが、ブランドビジネスと いうよりは、ファッション・モードの入門書ですね。 プレタポルテとオートクチュールの違い、各コレクション の性格、メガ・ブランドの位置づけ、ファッションの 文化史に名を残したデザイナーの話など、 「ブランド」ではなく「ファッション」「モード」の話が 中心なので。トラッドやスーツのような「クラシック」な 話は出てきません(例えば、ヘンリープール、バーバリー、 ラルフローレン等)。
とにかく本書では「いいですか〜」「わかりやすくいえば〜」という言葉が口癖のように出てきます。何か講義でも受けている気分になるのですが、それだけ、ファッションにあまり興味がない人でもわかるように、 噛み砕いて、噛み砕いて、書かれているのだと思います。 ちょっと横道にそれた小話も面白いです。それなのに冗長さを感じず、あっという間に読めてしまうから不思議です。2時間もあれば十分読みきれるのではないでしょうか。
ただ、これが書かれたのは2002年なので、 ちょっと情報が古い点もあります。ファッションは流れが 早いので、こればかりは仕方がないのですが・・・。
かつてオートクチュールが、時代が求めるモードの 総量に堪えきれずにプレタポルテに主役の座を渡した ように、高級感と完成度を求めすぎて形骸化した プレタポルテの次に控えるべき<ポスト・プレタポルテ> の正体は、<Xジェネレーション>と呼ばれた次世代の 若手クリエーターではなく、マス・レベルの選民思想を 満足させる一流ブランドの雑貨ビジネスであった。 これが僕なりの結論です。
バッグや財布といった小物がブランドビジネスの核になっている という指摘ですが、ファストファッションが台頭してきた 今は、「ファストファッション」というのも「ポスト・ プレタポルテ」の1つと言えるのではないでしょうか。 マス・レベルの 選民思想を満足させるのは一流ブランドの雑貨ビジネス だけではなく、むしろ、最近は「ファストファッション ×有名デザイナー」や「ファストファッションが有名 ブランドから引っ張ってきたデザイン」がその役割を 果たしているように思います。


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モード初心者の僕でも読みやすかったです。
ただこの筆者は
かなりイヴサンローランを仰いでますね^^